PFASとは?水道・排水での規制と除去方法【基礎知識】
2026年4月から水道水のPFOSとPFOAに基準値が適用されています。規制の範囲と除去方法、除去後の扱いを解説。
PFASは、英語のPer- and Polyfluoroalkyl Substancesの頭文字をとった呼び方で、有機フッ素化合物の一群を指します。数え方によって違いはあるものの、その数は1万を超えます。 ■なぜ分解されにくい? PFASは、強く安定した炭素とフッ素の結合を持ちます。このため、加水分解や光分解、微生物による分解に耐える性質があります。 ■界面活性剤などに利用 この性質を生かして、界面活性剤や表面処理剤、泡消火薬剤、半導体の製造用薬剤などに使われてきました。 ■規制の中心はどの物質? PFASの中でも、PFOSとPFOAは化審法で第一種特定化学物質に指定され、製造や輸入は原則としてできません。指定はPFOSが2010年、PFOAが2021年です。過去に使われたものが、公共用水域や地下水から検出されることがあります。使用をやめた後も、水の中に残っている点が問題になっています。PFHxSも2022年にPOPs条約への追加が決まり、規制は広がりつつあります。まずはお気軽にご相談ください。
基本情報
■水道では基準値に格上げ! 水質基準に関する省令などの改正が2025年6月30日に公布され、2026年4月1日から施行されました。PFOSとPFOAの合算で0.00005mg/L(50ng/L)以下です。 ■専用水道の設置者も対象 水道事業者に加え、専用水道の設置者にも基準の遵守と定期的な検査が求められます。検査の回数は、おおむね3か月に1回以上が基本です。 ■川や地下水ではどうなる? 公共用水域や地下水については、要監視項目としてPFOSとPFOAの合算で50ng/Lの指針値が示されています。2025年6月には、それまでの「暫定」の指針値が見直されました。また、業務用の飲用井戸も、国の要領で定期検査の項目にPFOSとPFOAが含まれています。 ■排水を扱う事業場は? PFOSとPFOAは水質汚濁防止法の指定物質です。事故で流出したときは、応急の措置を講じ、都道府県知事等に届け出る必要があります。過去にPFOSやPFOAを含む薬剤を使っていた設備がないか、把握しておくと備えになります。
価格帯
納期
用途/実績例
■除去方法はどう分かれる? 環境省の対策技術集では、PFOS等の対策技術を吸着、分離・濃縮、分解、汚染拡大防止の4つに分類しています。このうち、水から取り除く技術は次の3つです。 1.吸着:活性炭、イオン交換樹脂 2.分離・濃縮:膜処理、泡沫分離、凝集沈殿など 3.分解:焼却・熱処理、電気分解、光分解など ■取った後も要注意! 吸着や膜処理は、PFASを水から取り出して別の場所に移す方法です。使用済みの活性炭を雨ざらしで保管すると、吸着したPFOS等が溶け出すおそれがあります。屋内など雨水が当たらない場所で保管し、廃棄や再生の委託先にはPFOS等を含むことを伝えます。膜処理では、濃縮された排水の処理も必要になります。 ■どの方法でも同じ結果になる? 各技術の実証試験の結果は、一定の条件の下で得られた結果の一つです。条件が異なれば、異なる結果が得られる可能性があります。 ■原水を確かめて進める 原水の水質や処理量を確かめながら進めることが大切です。トリイでは、活性炭やRO膜などを取り扱っています。まずはお気軽にご相談ください。


