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BODとは?意味と測り方、排水基準での扱い【基礎知識】

微生物が有機物を分解するときに使う酸素の量で水の汚れを表すBOD。5日間かけて測るしくみと排水基準での扱いを解説します。

BOD(生物化学的酸素要求量)は、水の有機物による汚れを表す指標の一つです。英語のBiochemical Oxygen Demandの頭文字をとったもので、単位はmg/Lで表します。 ■何の酸素の量? 溶存酸素(DO)が十分にある中で、好気性微生物が水中の有機物を分解する際に消費する酸素の量のことです。有機物そのものの重さを量るのではなく、分解に使われた酸素の量で汚れを表すのが特徴です。 ■有機物のおおよその指標 BODは、有機物汚染のおおよその指標になります。数値が大きいほど、微生物が分解する有機物が多い、汚れた水ということです。ただし、微生物に分解されにくい有機物や、毒物による汚染は測れません。 ■BODが高いと何が起きる? BODが高い水はDOが欠乏しやすく、BODが10mg/L以上になると悪臭の発生などが起こりやすい状態になります。水に流れ込んだ有機物を微生物が分解するときに、水中の酸素が使われるためです。まずはお気軽にご相談ください。

基本情報

■20°Cで5日間! BODは、試料を20°Cの暗い場所で5日間培養し、その間に消費された酸素の量から求めます。JIS K 0102-1に基づく分析の流れは、次のようになります。 1.試料を希釈水または植種希釈水で数段階に薄める 2.培養前の溶存酸素(D1)を測る 3.20°Cで5日間培養した後の溶存酸素(D2)を測る 4.条件に合う希釈段階の結果から計算する 植種希釈水は、微生物を含む植種液を加えた希釈水です。 ■なぜ薄めて測る? 瓶の中の溶存酸素には限りがあるため、汚れの濃い試料をそのまま培養すると、途中で酸素が足りなくなるおそれがあります。そこで数段階に薄めて培養し、5日間の消費量が3.5〜6.2mg/L、消費率が40〜70%の範囲に入る値を採用します。 ■値がぶれやすいのはなぜ? BODは微生物の活性に依存するため、完全な精度管理が難しい指標です。また、アンモニアや亜硝酸が含まれると硝化細菌に酸化されるため、値が高くなる場合があります。

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用途/実績例

■排水基準ではどう扱う? 水質汚濁防止法の一律排水基準では、BODは160mg/L(日間平均120mg/L)です。BODの基準は海域と湖沼以外の公共用水域に流す排水に適用され、海域と湖沼に流す排水にはCODの基準が適用されます。いずれも1日の平均的な排水量が50立方m以上の工場や事業場が対象です。 ■国の基準より厳しい地域もある 一律基準だけでは環境基準の達成維持が難しい水域について、都道府県は条例でより厳しい上乗せ基準を設定できます。昭和50年度以来、すべての都道府県で上乗せ基準が設定されています。自社の排水を流す先の基準を、あらかじめ確かめておきましょう。 ■結果が出るまで5日かかる? 培養に5日間かかり、その間は温度を20±1°Cに保ちます。そのため、BODの結果が出るのは採水の5日以上後です。 ■先に概算値をつかむ 測定の前にCOD・TOC・パックテストなどでBODの概算値をつかみ、希釈の条件を決めておくことが大切です。まずはお気軽にご相談ください。

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