トリイ株式会社 公式サイト

MLSSとMLVSSとは?活性汚泥の濃度管理【基礎知識】

曝気槽の1立方mに、汚泥は何kg入っている?MLSSとMLVSSの意味と、SV30・SVIを使った濃度管理を解説します。

活性汚泥法では、空気を送り込む槽の中で微生物のかたまりが排水の汚れを分解しています。この微生物の量を数字でつかむための指標が、MLSSとMLVSSです。 ■MLSSとは? Mixed Liquor Suspended Solidsの略で、曝気槽の混合液に懸濁している固形物の濃度を、mg/Lの単位で示した値です。活性汚泥がどれだけあるかの目安として使われ、曝気槽を管理するうえで基本となる指標です。 ■MLVSSとの違い MLVSSは、MLSSのうち強熱で揮発する有機物の部分を指します。MLSSには、有機物だけでなく無機物も含まれます。そこから有機分だけを取り出して見るのがMLVSSです。同じ汚泥でも、どちらの値かで数字が変わります。 ■1立方mに何kg? mg/Lはg/立方mと同じです。下水の標準的な活性汚泥法では、設計上のMLSSは1,500〜2,000mg/Lで、これは曝気槽1立方mに汚泥の固形物が1.5〜2kg含まれる計算になります。まずはお気軽にご相談ください。

基本情報

■排水の種類で濃さは違う 食品工場の曝気槽のMLSSは、一般に3,000〜5,000mg/Lに保たれます。長時間曝気法では3,000〜6,000mg/L、膜でろ過する方式(MBR)では8,000〜15,000mg/L程度です。下水の設計値より高めで、方式によって適した値は大きく変わります。 ■SV30とは? 曝気槽から採った混合液を目盛り付きの筒に入れ、30分置いたとき、沈んだ汚泥が占める容積の割合です。 ■SVIで沈みやすさを見る! SV30とMLSSから、汚泥の沈みやすさを表すSVIを計算できます。 SVI=SV30(%)÷MLSS(mg/L)×10,000 たとえばSV30が30%、MLSSが2,000mg/Lなら、30÷2,000×10,000=150です。SVIは、沈んだ汚泥1gが占める容積(mL)を表します。値が大きいほど、汚泥はかさばって沈みにくいことを示します。MLSSが2,000mg/LのままSV30が60%になれば、SVIは300です。

価格帯

納期

用途/実績例

■MLSSはどう調整する? MLSSは、主に余剰汚泥の引き抜き量で調整します。引き抜きを増やせばMLSSは下がり、減らせば上がります。微生物は排水中の有機物を分解しながら増殖するため、増えた分を余剰汚泥として系の外に出さないと、濃さは上がり続けます。 ■滞留時間とあわせて見る 下水の標準的な活性汚泥法では、曝気槽に水がとどまる時間を6〜8時間程度として設計します。同じMLSSでも、流れ込む水の量や汚れの濃さが変われば、汚泥1kgあたりのBODの負荷(BOD-MLSS負荷)は変わります。 ■SVIが大きくなるのは?! 汚泥が沈みにくくなるバルキングが起きると、SVIは大きくなります。SVIの上昇は、バルキングの代表的な現れ方の1つです。 ■季節で濃さを変える 水温が下がる冬場は反応が遅くなるため、その分をMLSSを高めにして補います。BODの流入が増える時期も同様です。そのため運転データを整理・分析し、季節の変化に合わせて濃度を管理することが大切です。まずはお気軽にご相談ください。

事例_排水処理の見直しで水質改善

技術資料・事例集

事例_DO計メンテナンスで排水処理改善

技術資料・事例集

事例_曝気槽内のディフューザー更新

技術資料・事例集

取り扱い会社

当社は創業以来、時代の変化と消費者ニーズの多様化に対応した多彩な 取扱品目を、用途やニーズに合わせ的確に供給することをモットーに、 柔軟なサービスを提供し続けております。 「ケミカル・エンジニアリング・パートナー」を企業スローガンに、 化学技術の専門家集団として、国内外の先進技術の中からお客様の問題を 解決するアイデアを発見し、アクティブにご提案いたします。