SS(浮遊物質量)とは?測り方と排水基準【基礎知識】
水に浮いている小さな粒の量を表すSS。どうやって量る?国が定める手順と計算のしかた、排水基準の数値を例を交えて解説します。
SS(浮遊物質量)は、水の中に浮いている、溶けていない粒の量を表す指標です。英語のSuspended Solidsの頭文字をとっています。水質汚濁防止法の排水基準にも、項目の一つとして定められています。単位にはmg/Lを使い、1リットルの水の中に何mg含まれるかを示します。 ■どこまでが「浮いている粒」? 国の測定方法では、まず試料を網目2mmのふるいに通します。そのうえで、孔径1μmのろ紙に残ったものをSSとして量ります。大きすぎるごみと、ろ紙を通り抜けるほど細かいものは、SSに含まれないということです。1μmは1mmの1,000分の1の長さです。 ■溶けているものは入らない! 砂糖や塩のように水に溶けているものは、ろ紙を通り抜けてしまうため、SSには含まれません。このため、水に溶けた汚れの量は、SSの値には表れません。 ■粒の数?それとも重さ? SSの値は、ろ紙に残った粒を乾かして、その重さから求めます。粒がいくつあるか、どれくらい大きいかではなく、合計の重さで比べる指標です。まずはお気軽にご相談ください。
基本情報
■国が定める測り方 国の告示で、次の手順が定められています。 1.孔径1μm・直径24〜55mmのガラス繊維製のろ紙を水で洗い、105〜110°Cで2時間乾かして重さを量る 2.試料を2mm目のふるいにかけ、通ったものをろ紙で吸引ろ過する 3.ろ紙を105〜110°Cで2時間乾かし、冷ましてから重さを量る 4.増えた重さから、1リットルあたりの量に換算する ■計算してみよう! ろ紙が100.0mg、ろ過・乾燥後が110.0mgで、試料を500mL使ったとします。 (110.0−100.0)×(1,000÷500)=20mg/L 増えた10mgを、1リットルあたりに直した値です。1,000÷500の部分は、500mLの結果を1リットル分に引き伸ばすための倍率にあたります。 ■試料の量はどう決める? 試料の量は、乾燥後のSSが5mg以上になるように選びます。SSが20mg/L程度の水なら、250mL以上が必要という計算です。きれいな水ほど、多くの量をろ過しなければなりません。
価格帯
納期
用途/実績例
■川や海に流すときの基準 水質汚濁防止法の一律排水基準では、SSは200mg/L(日間平均150mg/L)です。この基準は1日の平均的な排水量が50立方m以上の工場や事業場に適用されます。 ■「日間平均」とは? 排水基準では、日間平均の数値は、1日の排水の平均的な汚れの状態について定めたものです。200mg/Lとは別に、1日をならした値でも150mg/Lを守る必要があるということです。 ■下水道に流すときは? 下水道法施行令では、特定事業場について、条例で定めるSSの基準を1リットルあたり600mg未満より厳しくしてはならないとしています(条件により厳しくできる場合もあります)。実際の基準は、流す先の自治体の条例で決まります。 ■まず確かめたいこと 流す先が川や海か下水道かで、適用される基準が異なります。川や海の場合、国の一律基準の対象は1日の排水量が50立方m以上の事業場です。流す先と排水量の2点を確かめておきましょう。まずはお気軽にご相談ください。


