純水器とは?カートリッジ式のしくみと交換の目安【基礎知識】
水道につなぐだけで純水が採れるカートリッジ純水器。容器の中のしくみと、交換までに採れる水量が原水しだいで変わる理由を解説します。
純水器は、イオン交換樹脂に水道水などを通して、水に溶けたイオンを除いた純水を得る装置です。カートリッジ式は、樹脂を充填したFRP(繊維強化プラスチック)製などのボンベ型の容器を、給水の配管やホースにつないで使います。樹脂が働かなくなったら、容器ごと、または中の樹脂を取り替えます。 ■容器の中には何が入っている? 純水用のカートリッジには、陽イオンを受け持つ樹脂と陰イオンを受け持つ樹脂を混ぜ合わせて詰めた「混床」が多く使われています。1本の容器で陽イオンと陰イオンの両方を交換できるため、水道水から直接、電気伝導率の低い水が得られます。 ■どんな場面で使われている? 1.洗車の仕上げ:乾いた後の水シミを防ぐ 2.加湿器などへの補給水 3.ガラス器具などの洗浄用の水 ■白い跡のもとを除く 水道水にはカルシウムなど、ミネラルの成分が溶けており、水分が蒸発すると白い跡(イオンデポジット)として残ります。洗車で純水が使われるのは、この跡のもとになる成分を除いた水で仕上げられるためです。まずはお気軽にご相談ください。
基本情報
■交換時期は「水の量」で決まらない?! 1本のカートリッジの樹脂が受け止められるイオンの総量には上限があります。そのため、採れる純水の量は、原水に含まれるイオンの量に左右されます。樹脂10Lのカートリッジなら、原水の電気伝導率を200μS/cmとしたときの採水量は約1,900Lが目安です。イオンが2倍の原水なら、採れる量はおおよそ半分になる計算です。 ■交換の合図は電気伝導率で見る! 処理水の出口に導電率計を付け、設定値を超えたら交換します。1μS/cmを超えるとランプの色が変わり、交換時期を知らせる方式もあります。 ■流しすぎても純度が落ちる? 樹脂の量に応じて、適正な流量の範囲が決まっています。流量が速すぎると、樹脂と水が接する時間が足りず、イオン交換が十分に行われないまま水が出てしまうことがあります。 ■採った純水はためおきしない 純水は、空気に触れると二酸化炭素などを取り込み、水質が落ちやすい水です。必要な分をその都度採水し、早めに使い切ることが大切です。
価格帯
納期
用途/実績例
■井戸水につなぐときは? 井戸の水には、地層由来の鉄やマンガンが含まれる場合があります。純水器に使える原水には、鉄を0.3mg/L以下、マンガンを0.05mg/L以下とするなどの目安があります。鉄とマンガンの値は、水道水の水質基準と同じ水準です。残留塩素を1mg/L以下とする製品もあります。目安を超える場合は、除鉄・除マンガンなどの前処理を考えます。 ■水道水でも前処理が必要?! 水道水でも、配管の劣化で鉄さびが混じったり、残留塩素が多かったりすると、樹脂の寿命が縮むことがあります。そのため、純水器の手前にカートリッジフィルターを置くのが有効です。 ■樹脂の詰め替え方は2通り 樹脂の交換は、自分で詰め替える方法のほか、容器ごと供給元に送り、新しい樹脂を詰めて返送してもらう方式もあります。 ■使う量が多いときは? 使用量が多い現場では、再生式の純水装置が合う場合もあります。トリイは、純水器の樹脂交換や定期メンテナンス、更新のご相談を承っています。まずはお気軽にご相談ください。


