汚泥脱水とは?脱水汚泥の含水率と脱水機の種類【基礎知識】
含水率が1ポイント下がると、脱水汚泥の量はどれだけ変わる?計算の考え方と脱水機の方式、脱水汚泥のその後を解説します。
汚泥脱水とは、濃縮などである程度水を減らした汚泥から、機械を使ってさらに水を分け、固形の脱水汚泥にすることです。脱水汚泥は脱水ケーキとも呼ばれます。下水道法でも、公共下水道管理者は、発生汚泥等を脱水や焼却などによって減量するよう努めることが定められています。 ■含水率は全体の重さに対する割合 含水率とは、汚泥の全重量に対して水が何%を占めるかを表す値です。残りが固形物の割合で、含水率78%なら固形物は22%です。たとえば、濃縮汚泥の固形物濃度を3.5%、直接脱水した汚泥の含水率を78%として試算してみます。固形物の量が同じなら、脱水後の重さは3.5÷22で、濃縮汚泥の約6分の1です。 ■1ポイントの差が効く?! 脱水汚泥の含水率が80%から79%に下がると、固形物の割合は20%から21%になります。固形物そのものは減らないため、重さは20÷21で約95%、つまり約5%減る計算です。含水率が高いほど、同じ1ポイントの差が量に大きく響きます。まずはお気軽にご相談ください。
基本情報
■脱水機は水の分け方で分けられる? 食品工場の排水処理で使われる主な機種は、次のとおりです。 1.ろ布やスクリーンで搾る:フィルタープレス、スクリュープレス、ベルトプレス 2.遠心力で分ける:遠心脱水機 3.吸引してろ過する:真空脱水機 ■すべてに勝る機種はない 機種どうしを比べると、脱水率ではスクリュープレスもフィルタープレスも優れている一方、設備費はどちらも不利な点があります。逆にSS回収率では、真空脱水機が優れ、スクリュープレスに不利な点があり、評価の順番が入れ替わります。1つの機種がすべての項目で勝るわけではなく、汚泥の性状や設置条件によって向く機種は変わります。多くの機種が市販されているのは、このためです。 ■含水率は運転でも変わる? スクリュープレスは、脱水ケーキの出口にあるスクレーパーの開閉を調整することで、含水率を調節できます。また、凝集剤を加えて強固なフロックを作ることも、含水率を下げるために行われています。機種だけでなく、薬品と運転の条件も仕上がりを左右します。
価格帯
納期
用途/実績例
■脱水汚泥はその後どうなる? 食品工場の汚泥は脱水して場外へ搬出・処分されることが多く、さらに乾燥して肥料にしたり、焼却したりする処理場もあります。乾燥では、ロータリードライヤーで含水率10%以下の乾燥汚泥にして排出する方式があります。どの道を選ぶ場合も、脱水でどこまで水を減らせるかが出発点になります。 ■堆肥にするには水が多すぎる! コンポスト化に適した原料汚泥の初期含水率は40〜60%です。80〜90%の水分を含む汚泥は適した範囲より水が多いため、できたコンポストの一部を戻すなどして水分を調整します。 ■焼却でも含水率が鍵! 下水汚泥では、含水率を下げることで、焼却炉の補助燃料を要らなくする技術があります。脱水汚泥を乾燥させ、含水率6〜10%程度の粒状の燃料にする技術などもあります。含水率が下がるほど、焼却や乾燥で蒸発させる水が減るためです。 ■凝集剤の選定と脱水機の更新 当社は、汚泥脱水に使う凝集剤の選定や、脱水機の更新を含む排水処理設備のご相談を承っています。まずはお気軽にご相談ください。


