次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水の違いとは?【基礎知識】
名前は似ていても、液性も濃度も保存のしやすさも違う?2つの塩素系の液の違いと使い分けを整理します。
次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は、名前が似ていても異なる物質なので、混同しないよう注意が必要です。どちらも塩素系の殺菌に使われる液ですが、性質ははっきり違います。 ■何が違う?液性と主成分 1.次亜塩素酸ナトリウム:アルカリ性で酸化作用を持ち、原液で長期保存ができるようになっています。主な成分は次亜塩素酸イオンです。 2.次亜塩素酸水:次亜塩素酸を主成分とする酸性の溶液です。次亜塩素酸ナトリウムと比べて不安定です。 ■違いを決めているのはpH? 水に溶けた有効塩素は、pHが高くなるにつれて、塩素ガス、次亜塩素酸、次亜塩素酸イオンへと形を変えます。次亜塩素酸の割合は、酸性の側で高く、アルカリ性の側で低くなります。同じ「有効塩素」でも、液のpHによって中身の形が違うのです。 ■有機物があると活性が下がる 次亜塩素酸水は、次亜塩素酸の割合が高く殺菌活性が高い一方、濃度が低いため、有機物があると活性が下がりやすくなります。まずはお気軽にご相談ください。
基本情報
■水で薄めれば次亜塩素酸水になる? 次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めただけでは、次亜塩素酸水にはなりません。その希釈液は、pH7.5より高いアルカリ側にあります。 ■作り方は1つだけ? 次亜塩素酸水の製法は、いくつかあります。 1.食塩水や塩酸を電気分解したもの:殺菌料として食品添加物に指定され、規格が定められたものもあります。 2.次亜塩素酸ナトリウムに酸を加えたり、イオン交換したりして酸性にしたもの:規格や基準がなく、成分がはっきりしないものもあります。 ■酸と混ぜると危険 次亜塩素酸ナトリウムを酸性のものと混ぜると、塩素ガスが出て危険です。原液に酸を足して作ってはいけません。 ■使う濃度はどれくらい違う? 新型コロナ対策として示された、テーブルなどを拭く濃度は次のとおりです。 1.次亜塩素酸ナトリウム:0.05%(500ppm)に薄める 2.次亜塩素酸水:有効塩素80ppm以上 流水でかけ流すなら、生成直後の35ppm以上を使います。
価格帯
納期
用途/実績例
■次亜塩素酸水はどこまで効く? 新型コロナウイルスを用いた検証では、有効塩素35ppm以上の次亜塩素酸水が、製法によらず物品の消毒に有効と判断されました。一方で、手指や皮膚、空間噴霧は検証の対象外です。 ■空間噴霧は推奨されない 人がいる空間への次亜塩素酸ナトリウム水溶液の噴霧は、絶対に行ってはいけません。次亜塩素酸水を含む消毒剤などの空間噴霧も推奨されていません。 ■保管のしかたも違う? 次亜塩素酸水は紫外線に弱いため、遮光性の容器で冷暗所に保管し、pH・有効塩素濃度・使用期限を確かめます。保存状態によっては、時間とともに急速に効果がなくなるため、注意が必要です。 ■どう使い分ける? 食品工場での野菜の洗浄などには、規格のある次亜塩素酸水が使われる例があります。次亜塩素酸ナトリウムは、高濃度の原液を薄めて使う薬剤です。当社は、軽量な15kg入りの次亜塩素酸ナトリウムを扱い、用途に合わせた使い方のご相談をお受けしています。まずはお気軽にご相談ください。


