冷却塔の構造とは?充填材・エリミネーターの役割【基礎知識】
散水装置、充填材、エリミネーター、ルーバ。冷却塔の部品ごとの役割と、傷んだときの点検の目のつけどころを解説。
開放式の冷却塔の内部では、温まった冷却水が上から流れ落ちる間に外気と触れて冷やされます。冷却塔の型には、外気を下から上へ当てる向流型(カウンターフロー方式)と、直角に当てる直交流型(クロスフロー方式)の2つがあります。どちらの型でも、水と空気の通り道に役割の違う部品が並んでいます。 ■どんな部品が並んでいる? 1.散水装置:上部水槽や散水管から、水を充填材の上に配る 2.充填材:水と外気が触れる面積を広げる 3.送風機:外気を取り込み、塔の外へ送り出す 4.ルーバ:側面から外気を塔内へ導く 5.エリミネーター:排気に混じる水滴を捕らえる 6.下部水槽:冷えた水を受け、ポンプで送り返す ■1つの部品の不具合が全体に響く?! 向流型は丸形、直交流型は角形の冷却塔に見られる型です。形が違っても、部品はひと続きの水と空気の流れの中で働くため、1か所の汚れや傷みが塔全体の冷却能力に響きます。 ■部品ごとの状態を知る 部品ごとの状態を知っておくことが、性能を保つための近道です。まずはお気軽にご相談ください。
基本情報
■充填材は何のためにある? 充填材は、散水装置から配られた水を滴にして流し、外気と触れる時間を長くするための部品です。冷却塔の熱交換を受け持つ、いわば心臓部です。 ■付着物で冷却能力が下がる 充填材にスケールやスライムが付着したり目詰まりしたりすると、水と外気の接触面積の低下や通風抵抗の増加で、冷却能力が下がってしまいます。汚れがたまるほど、外気と触れる面も風の通り道も狭くなるためです。 ■エリミネーターは水滴の関所? エリミネーターは、排気に巻き込まれた水滴を捕らえる部品です。排気とともに塔の上から出ていく水滴を、飛散水といいます。飛散水の量は、冷却塔の形によっても違います。エリミネーターに損傷や変形、目詰まりがないかは、点検で確かめる項目の一つです。 ■飛散を抑えるのはなぜ?! 冷却塔から出るエアロゾル(細かな水滴)は、外気取入口や窓から屋内に入るおそれがあります。このため、レジオネラ症を防ぐための国の指針では、設置や修繕の際に飛散を抑える措置を求めています。
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■劣化のサインはどこに出る? 冷却塔の点検では、部品ごとに次のような点を確かめます。傷みのサインは、部品によって違います。 1.散水装置:損傷、さび、汚れ、散水穴の目詰まり 2.エリミネーター:損傷、変形、目詰まり 3.ルーバ:損傷、変形、目詰まり 4.充填材:スケール等の付着、目詰まり、座屈や変形 ■点検の時期 点検の時期は、シーズンの運転を始める前、運転中の毎月、シーズンの運転を終えた後の3つに分けて考えます。 ■丸形の冷却塔は特に注意?! 丸形の冷却塔は角形に比べて飛散水量が多いため、飛散を抑える措置に特に注意が必要です。 ■充填材の汚れはどう落とす? 物理的な清掃の一般的な方法は、充填材の汚れを高圧ジェット洗浄で落とすことです。一方で、物理的な清掃だけでは効果が持続しないため、化学的洗浄や殺菌剤の添加を併用することが望まれます。当社では、冷却塔の点検・清掃や、冷却水の水処理のご相談をお受けしています。まずはお気軽にご相談ください。


