床塗装のメリット・デメリットとは
工場や倉庫の床は塗装されているのが一般的です。 今回は、工場や倉庫の床を塗装するメリット・デメリットについてご紹介いたします。
【メリット】 ◼︎床を塗装することで、床の劣化を防ぐ ◼︎ひび割れ、削れ、凹凸などを防ぐことで、作業員の転倒を防いで安全性を高める ◼︎運搬中の資材や品物の落下・破損を防ぐことにも繋がる コンクリートの床は意外と削れやすいもので、削れた粉じんが品物や機械に混入してしまっては、品質低下や故障などの原因になることもあります。 床を塗装することは、床の粉じんを防止し、品質管理や衛生管理にもつながります。 ------------------------------------------ 【デメリット】 ◼︎使用している中で塗装面に細かい傷がつくと、汚れが入り込み掃除をしても綺麗になりにくい。また、油汚れなどが染み込むと汚れを取ることが難しい ◼︎塗りたては綺麗だが、その状態を長く保つことが難しい ◼︎床面への衝撃や摩擦などにより、剥がれが発生する場合も 熱や溶剤などに対する耐久性も塗装の種類によってはあまり高くはありません。 塗り替えなどのメンテナンスも、施工期間や養生時間がかかります。
基本情報
工場や倉庫の床塗装で代表的なもの4種のメリット・デメリット <エポキシ樹脂> 廊下などの作業をしないスペースに向いている塗料です。 ○安価 ○光沢感ある綺麗な仕上に。掃除もしやすくなる ○比較的早く乾く △耐久性が低い △熱に強くないため、高温になりやすい作業場には不向き <エポキシ樹脂(厚膜)> エポキシ樹脂は重ね塗りすると少し特徴が変わります。 ○耐久性、耐摩擦性、耐衝撃性が上がり丈夫に △熱に弱い △厚く塗った場合はその分乾きにくい <ウレタン樹脂> 耐久性が高いため、様々な業種の工場で利用できます。 ○薬品にも強く医療系の工場にも △汚れがつきやすく、カビが生える事も 水性のものは塗料の臭いが出にくいため、食品工場との相性が良いです。 <アクリル樹脂> 今回ご紹介する中で一番高価ですが、その分メリットがあります。 ○エポキシ樹脂より約5倍の強度 ○塗ってから1時間程で固まる △90℃以上の熱湯に触れると床材が膨れるため、熱湯を扱う場では不向き ダメージを受けにくい床材にしたい、施工後すぐに作業をしたいという場合にぴったりです。
価格帯
納期
用途/実績例
このように塗装の種類によって、様々なメリット・デメリットが存在します。 どのような場面にも万能な床塗装はなかなかありません。 またメンテナンスに関しても、養生時間が必要なため休日施工や工場の稼働を止める必要があります。 基本的に塗り替えの場合は、以前の塗装を剥離することが望ましいため施工期間やコストが 多くかかります。剥離や下地処理をせずに上塗りすると剥がれやめくれ等の原因になります。 用途によって、どのような塗装にするかコストも含めて慎重に決める必要があります。
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