【表面処理】刃具に対するOX-FSP処理の有効性と加工事例
刃具に対する表面処理・精密ショットピーニング『OX-FSP』の有効性と加工事例をご紹介
基本情報
【精密ショットピーニング『OX-FSP加工』とは…】 製品の材質・熱処理・硬度さらに使用環境とその対策目的に応じて、ショット条件を細かく選定し、適切な条件で加工し、疲労強度向上・摺動性向上を主目的とした工法です。 従来のショットピーニングに比べ、メディアサイズを数μm~数mmと小さくする事で、噴射スピードが200m/sec以上に上がり、同じエアー量(加工圧)でも絶大な噴射エネルギーを得る事ができます。これにより、表面の熱処理効果・高い残留圧縮応力の付与・良好な摺動性の確保が可能になります。 【オキソの特長】 □小ロット(1個~)から量産まで対応可能 □試作のためのテスト機を常設 □各種検査装置を完備 ※全国各地どこへでもご説明にお伺い致します。
価格情報
最短でお見積りをご提出致します。
納期
用途/実績例
※詳しくはPDFをダウンロードして頂くか、お気軽にお問い合わせ下さい。
詳細情報
-
事例 (1)切刃を持った刃具(ピニオン、ドリル、エンドミル、タップ等) →1.5倍以上の向上 (2)ポンチ、転造ラック →2倍以上の向上 (3)ブローチ、ホブカッター →1.5倍以上の向上
-
処理後との比較 左:ピニオンカッター 右:CO2溶接チップ
-
カッター OX処理による寿命向上 処理前:量産での歯面粗さMAXは20S程度で加工数量80個にて刃具交換 処理後:カッターでの歯面粗さMAXの20Sの刃物寿命までの加工数は210個程度 効果; 寿命約2.5倍
-
評価・考察・展開 評価:ピニオンカッター、ポンチ、センタードリルで効果はあった。ホブカッターについては効果ありとなしの物があったが、刃具の寿命が短くなる物はない。 考察:刃具再研磨後、処理することで「すくい面」「逃げ面」が強化され、摩耗量が小さくなると考えられる。 再研磨面が処理によりバリが取れ、面粗度もよくなり切粉の流れがスムーズになり、摩耗しにくい方向に働いている