伊勢に、「おかげ横丁」という江戸時代の伊勢路建築物を再現・凝縮したエリアがあります。日本人は昔から何かというと「お陰さまで」と感謝の言葉を口にして来ました。 　ある人に聞いたのですが、人生を素晴らしいものにするため、その人は一生に30万回「ありがとう」を言うことを目標にしているそうです。 　「自分には無理無理」とその時は思ったのですが…。1日に20回位なら言えそうです。すると1年では7千回。続けていれば全く不可能とは言えない数字です。 　「ありがとう」を口にすると、言われた相手は勿論ですが、言った方のこちらも嬉しくなります。自分が得をした気分になります。 　自分も30万回を目標に、毎日「ありがとう」を口にしてみようかと、密かに思っています。

　先日、山形へ営業に行った時の話。 　東京から山形新幹線で現地へ入る予定が、大雪のため仙台から在来線に乗り換え。約束の時間に遅れることになり、泣く泣く車中からお詫びの連絡を入れました。 　アポイントの辞退を伝える当方に、 「待たせる身もつらいもの、天候は誰の責任でもありません。到着次第お会い しましょう、時間は作ります」 とのあり難いご返事。 　常に相手の立場になる、日本はこのような人々・企業によって支えられて来たのだなあと、自分も誰かにお返しをしようという思いを強くしました。

　お客さんの所にトラックで納品に行き順番待ちしていたら、スラッとした格好のいい背広を着た、黒メガネのイケメンでアタッシュケースを下げたのが居る。どうやら半導体の納品らしい。トラックでなくアタッシュケースでの納品…。 　そこでひらめいて静岡県ウォッチ製造業者に出向いた所、運よく受注できました。 　この経験以来、「手のひらで1万円」を仕事のモットーとしています。30年位昔のことです。

大きな声で言いたいことを、これから少しずつ書いていきます。