IO-Link通信|IO-Link対応 製品ダイジェストカタログ
独大手FA機器メーカー タークのIO-Link通信 対応製品のダイジェストカタログ
タークはドイツに本社を構える大手産業用オートメーション製品の製造・販売メーカーです。 特に、IO-Link通信に関する製品については、トップクラスの企業としてIO-Linkを使用したソリューションを幅広く展開しております。本カタログは弊社のIO-Link通信に関する製品をまとめたダイジェストになります。 タークはI/O制御用のPLCやHMIから、ボックス内での使用を前提としたIP20及び耐環境性のあるIP67の各種IO-Linkマスタ、さらにはIO-Link通信に対応した各種IO-Linkデバイスをラインナップし、お客様に製品単体のみならずシステム全体での提案を行うことができます。 【タークのIO-Linkデバイス】 IO-Linkマスタ、近接センサ、静電容量センサ、超音波センサ、圧力センサ、エンコーダ、リニアポジションセンサ、温度センサ、LED照明、非接触式伝送カプラ、各種コネクタ及びケーブル など。
基本情報
【IO-Linkの概要】 - IO-Linkはそれに対応したセンサ、アクチュエータなどの末端機器とIO-Linkマスタとの間で通信を行うシリアル通信プロトコルです。 - センサ、アクチュエータなどの末端機器がIO-Linkデバイスとなり、リモートI/OなどがIO-Linkマスタとなります。このIO-LinkマスタとIO-Linkデバイス間で1対1のシリアル通信を行います。 - IO-LinkマスタとIO-Linkデバイス間の接続ケーブルには汎用センサ・アクチュエータ用の非シールドの3芯ケーブルが使用可能です。 - 入出力信号(I/Oプロセスデータ)だけでなく、機器の識別情報や診断情報の取得、機器のパラメータ設定などを行うことが可能です。 - センサやアクチュエイターなどのIO-Link対応機器の各種設定や情報の取得はPLCから直接制御することができます。さらに、エンジニアリングツールで行い、タークはさらにFDTフレーム(PACTware等)でマルチプロトコル、マルチベンダーで一括して設定することも可能です。 - 国際規格 IEC 61131-9で規定されたオープンな規格です
価格帯
納期
用途/実績例
生産設備において、主に以下の目的を達成する手段として使用されます。 【生産性の向上】 a) センサ等の複数の入出力信号タイプをIO-Linkに集約することにより、センサやI/Oの製品選定や設計を効率化。 b) IO-Link通信により、PLCからセンサ・アクチュエイタの機器設定の制御が可能となり、これら設定にかかる時間を削減 c) ネットワークを利用しリモートでデバイスの管理・設定が可能。 【コスト削減】 a) IO-Linkに集約することで在庫を削減可能です。 b) FDTフレーム等の利用により、PC上での機器設定が可能となり、エンジニアリング時間や作業マニュアル作成時間の削減が可能。 c) PLCからの直接にIO-Linkデバイスの機器状態の確認や各種設定が可能となり、センサ等の設定工数や表示が必要な機器の削減が可能。 【メンテナンス性の向上】 a) IO-Linkの持つデータストレージ機能などを活用することにより交換機器のパラメータの自動設定化でダウンタイムの削減が可能。 b) IO-Linkデバイスの機器診断機能やアラーム機能によりダウンタイムの削減が可能。
詳細情報
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(1) スイスのHanag Steriltechnik社の滅菌機では、タークの伝送カプラが電力とデジタル信号を非接触で転送します.IO-Linkセンサの製品IDは、各コンテナの識別にも使用され、RFIDシステムを使わなくても信頼性を高めます。 (次の画像へ) スイスのHanag Steriltechnik社の製品ポートフォリオには、製薬業界のキャップとストッパ-の処理用機械が含まれています。これらは、プロセス中の各容器の確実な同定を必要とする異なるプロセスを用いて滅菌されます。プラグコンタクトは以前から長時間使用されていましたが、今日では非接触でのデータと電力の伝送のソリューションを使用しています。これには、各コンテナを識別し、移送ステーションの移送台車内のコンテナの正しい位置を保証するために、IO-Linkセンサの「アプリケーション固有のタグ」を備えた伝送カプラの使用が含まれます。
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【IO-Linkによる識別】 IO-Linkでは、各IO-Linkデバイスのフリーテキストフィールドである「アプリケーション固有のタグ」を提供します。これは個々のデバイスを識別するためにも使用できます。従って、顧客は追加のRFIDシステムを使用する必要なく、特定のステーションでコンテナを識別可能です。 3つのステーションのすべてにおいて、コントローラは、正しい包装材料が積載されているかどうかをタグを介して問い合わせます。コンテナの内容が実行される配合に対応するまで、顧客のS7200コントローラはプロセスを有効にしません。 【IO-Linkスイッチにより動作エラーを防止】 コンテナが移送されると、トロリーは持ち上げ柱の2つのガイドにドッキングされます。これにより、トロリーと誘導結合器の正しい位置が保証されます。しかし、トロリーの容器を回転させることができるので、プロセスの後に持ち上げたり再利用するための正しい位置に確実に配置する必要があります。これに対してHanag社では、正しい位置に達するとタークのIo-Link対応近接センサを減衰させて信号をトリガーするスイッチラグが取り付けられていました。
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(2) 超音波反射測定は、コンベヤシステム上の物体の存在を検出するための効率的なソリューションを提供します。 タークの保護等級IP67の超音波センサRUシリーズは、物体を確実に検出します。 IO-Linkインターフェイスにより、超音波センサは物体検出の信号に加えて信号品質を送信し予知保守に役立てることが出来ます。また超音波センサは内部温度および外部温度変動を表示および補償することもできるため、周囲条件に関係なく常に使用可能です。 (次の画像に続きます)
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【メリット】 a) IO-Link対応のタークの超音波センサは予知保全を可能とし、システムの可用性を向上。 b) 物体検出の信号に加えて信号品質を送信。 c) デジタル信号、アナログ信号、IO-Linkインターフェースなどのラインナップ。 d) NO、NC設定などのセンサの設定変更も簡単。
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(3) アミューズメント施設にて使われている遊具の一つに、子供たちが乗るゴンドラが上下しながら全体が回転する、フライングフィッシュがあります。この遊具の製造元であるZierer Karussell- und Spezialmaschinenbau社は、近接センサを用いてゴンドラアームの水平位置を測定していました。しかしながら、ゴンドラを上下させる12個の油圧シリンダに、それぞれ5個の近接センサが必要であるため、センサの設置、位置調整、制御システムとのインテグレーション等が煩雑であり、また、測定値は連続値でないことから近似値でしかありませんでした。Zierer社は、これらの問題解決のために今日ではタークのリニア変位センサを用いて連続するアナログ値で測定が可能となり、また、リニア変位センサのパラメータ設定もPLCからIO-Link通信を経由して行うことが出来るようになりました。 (次の画像に続きます)
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2011年10月に近接センサに代わるソリューションとしてリニア変位センサが採用されました。Zierer社では、全長1,000ミリの油圧シリンダの伸縮位置を測定するセンサを探し、ターク以外のセンサも含めてテストを行いました。 タークのリニア変位センサは、センサ本体のほぼ全体に渡って測定が可能で、センシングが行えないブラインドゾーンは非常に狭い範囲であり非常に有用的でした。Zierer社はタークのリニア変位センサのテスト結果に満足し採用を決定しました。 テスト結果は大変良好でしたが、測定テスト以外に2つの要求事項を検討する必要がありました。安全性を確保するという観点から、リニア変位センサのポジショニングエレメントが測定範囲外に出てしまった場合にその信号を制御システムに送り、対処させる必要がありました。タークのIO-Link通信に対応したリニア変位センサでは、IO-Link通信を経由してセンサのパラメータの設定が可能です。これにより測定範囲を変更したり、出力信号を反転したり、不具合信号を出力させるという設定も容易に行えます。
関連動画
カタログ(27)
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新製品 3DマルチポイントToFセンサ『K50Zシリーズ』を掲載しました。
タークジャパンはこの度、 3DマルチポイントToFセンサ『K50Zシリーズ』の取り扱いを開始しました。 『K50Zシリーズ』は、広域検知により2つの別々のエリアの監視が可能です。 ■1つのデバイスでマルチポイントセンシング ・広い検出エリアを監視してターゲットをより確実に検出 ・45°×45°のビーム角度と検出距離2,000mmの広いエリアで検出が可能 ・エリア内の64のポイントで最短距離または平均高さを計測するため、単一ポイントのセンサよりも多くの情報を取得可能 ・3Dタイム・オブ・フライトによるセンシングのため、超音波センサなどが苦手とする傾斜した配置のターゲットに対してもより信頼性の高い検出が可能 ■デバイス数を減らすことで立ち上げに必要な時間を短縮 ・2つの独立した出力により、2 つの別々の領域を1度に監視可能 ・2つのセンサを1 つに集約することで必要なデバイス数を削減可能 ・検出領域等の構成はアプリケーションに合わせて簡単にカスタマイズ可能 詳しくは最新版カタログダウンロードしてご覧ください。
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新製品 高精度エッジセンサ『EG24シリーズ』を掲載しました。
タークジャパンはこの度、高精度エッジセンサ『EG24シリーズ』をリリースしました。 『EG24シリーズ』は搬送される材料のエッジ位置や寸法を高精度に検出することが可能な光電センサです。ビームの幅が24 mmあり、広範囲にわたって精密なエッジ検出を可能です。 『EG24シリーズ』はエッジ位置を信頼性高く連続的に測定することで品質と歩留まりを向上させることが可能です。さらに、用途に応じて3種類の測定モードの選択が可能で、不透明度や質感の異なる原材料のエッジを正確に追跡します。 反射板はアームで本体に取り付けられるため、反射板を置くスペースを考える必要はありません。様々な場所に自由に設置することが出来ます。 EG24シリーズは測定したエッジ位置や対象物の寸法を4~20mAのアナログ電流で出力します。 詳しくは最新版カタログダウンロードしてご覧ください。
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【新製品】BL-ident 超小型RFIDタグと対応リードライトヘッドを公開しました。
この度、ターク・ジャパン株式会社はBL-ident 超小型RFIDタグと対応リードライトヘッドを発売しました。 狭小スペースにも設置可能な業界最小クラスの金属への設置が可能な小型RFIDタグ 寸法Φ4.3×3.6 mm、業界最小クラスのサイズのRFIDタグ。 金属に埋め込み設置が可能なため、精密機器の製造ラインで用いられるワークピースキャリアの追跡や、工作機械のツール管理に最適です。 主な用途 電子機器製造工程でのワークピースキャリアの追跡 スマートフォンなどの精密機器の製造には数多くの部品が使われています。それらの部品は非常に小さいため、搬送に小型のワークピースキャリアを用いる場合があります。製造工程では様々な部品を精密に組み立てる必要があり、部品の取り違えは工程の遅れや不良品の生産につながります。そのため電子部品メーカーは生産ラインでのワークピースキャリアを正確に識別することが必要とされます。
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【新製品】IO-Link対応LEDテープライト「WLF12 Proシリーズ」を公開しました。
この度、ターク・ジャパン株式会社は耐久性・柔軟性の高いシリコンテープライトを発売しました。 一般向けの照明用として展開されている製品とは異なり、産業向けの製品としてIP67の耐環境性とIO-Link対応の接続性を持ちます。 マルチカラーLED による多彩なアニメーション表示が可能な産業用LEDテープライト。ラインに沿ってハサミで切ることで長さ調節ができ、付属の産業用強力両面テープを使用して、ねじを使わない取り付けが可能。 LEDコントローラはデジタル信号制御あるいはIO Link 制御の 2 モデルから選択可能 •WLF12 Pro LEDテープライトと M12 コネクタで接続 •様々なアニメーション効果を簡単に設定可能 •電源電圧:12 30VDC •保護構造:IP65 、 IP67 、 IP68 主な用途 ・AGVの方向指示器や状態表示向け用途として ・生産設備の状態表示用途として 詳しくはカタログ資料をご覧ください。
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【新製品】製造トラブル自動検出ソリューション「LOSSØ」を公開しました。
LOSSØ(ロッソ)とは生産設備の異常検知に関して、今まで人の経験や感覚によって行われていた製造現場の保全に関する判断や意思決定を、システムにより補完・代替する予兆保全ソフトウェアです。 【特徴】 ・現場に居なくても設備を遠隔で監視 場所を問わずに、各設備の状態をリアルタイムに監視する事ができます。 また、データをCSV形式でダウンロードできます。 ・複数センサーの組合せで異常を検知 複数のセンサーを同期させ、センサー間の関係性を考慮した複合的な異常を検知できます。 ・学習データの登録が簡単 画面に沿って操作をするだけで簡単に学習データを登録することができます。 学習データを何度でも再登録、追加登録することができます。 マルチセンシングモデルで出来る事 1現場に行かなくても設備の状態や傾向を遠隔で監視 2日々実施している設備の点検業務・稼働監視・状態監視を代替 3単一センサだけでは難しかった設備の異常検知が複数のセンシングデータの組み合わせで事前検知 4急な設備停止の発生リスクを軽減 5傾向監視により適切なタイミングでの部品交換が可能 6学習データの登録が簡単
取り扱い会社
タークはセンサ・フィールドバス・コネクタ及びインターフェース機器、PLC、さらにRFIDシステムのエキスパートとして、当社はファクトリーおよびプロセスオートメーションのための効率的なソリューションを提供しています。 ドイツ、スイス、米国、メキシコ、中国に最先端の生産設備を備え、市場の要求に迅速かつ柔軟に対応することができます。 自動車、搬送、輸送、食品機械、梱包、化学薬品や製薬などにおける製造機械や装置の開発・製造、工場やプラントの建設などに対し、タークのオートメーションソリューションとオートメーション製品はシステムの効率性を高めます。 さらに、効果的な標準化を通じて、購入、保管、設置、および運用の安全性に関するコストを削減します。エレクトロニクスの開発と生産と最高レベルで連携する顧客との深い対話を通じて得られた業界固有の知識を通して、最適なソリューションをご提供します。 また、タークは半世紀に渡り北米オートメーション大手であるバナーエンジニアリング社と良好な関係を保ち、ともに最適なソリューションを提供してきました。日本国内においてもタークはバナー社製品を自社製品同様にご提案致します。