2024年版 スピントロニクスデバイス市場の現状と将来展望
矢野経済研究所のスピントロニクスデバイス市場に関するマーケットレポートです。
スピントロニクスデバイスとは、電子が持つスピンを利用して情報を処理するデバイスである。 通常、スピントロニクスデバイスに用いられるスピンは電子のスピンであるが、電子のみならず原子核の核スピンに関する研究も進んでいる。原子核スピンの応用は、医療現場で磁気共鳴撮像法(MRI:Magnetic Resonance Imaging)として実用化されているが電子スピンに比べて極めて大きな磁場が必要となる。一方核スピンは、電子スピンに比べて長いコヒーレンス時間を有していることから長い時間、情報を維持できるというアドバンテージがある。 こうした分野を探求するスピントロニクスは、物質の電気特性と磁気特性の双方を制御することにより得られる新しい物理現象を利用してエレクトロニクス、マグネティクス、フォトニクスといった電子・情報通信産業のイノベーションを創成する最新の学術分野である。同時に基礎科学的イノベーションと産業イノベーションが協調的に発展を遂げる比較的稀な科学技術革新分野としても注目されている。 発刊日:2024/09/27 体裁:A4 / 159頁 価格(税込):198,000円(本体価格:180,000円)
基本情報
■構成 第1章 総論 第2章 スピン集積回路 第3章 スピンメモリ 第4章 スピン熱制御 第5章 量子スピントロニクス ■ポイント ●情報を処理する電子回路と情報を記録する媒体の融合 デバイス構造が統一されることで新たな地平が拓ける ●スピントロニクスデバイスは、消費電力に頭を悩ませている情報技術の将来に大きく貢献! 磁気メモリ、磁気センサ、磁気トランジスタ、磁気トルクオシレーターなど、様々な分野での応用が期待できる ●スピントロニクス技術を論理回路に導入すると、電子機器の待機電力ゼロが可能になり、消費電力を大幅に削減 ●第三世代SOT-MRAMは、従来の製造プロセスを大きく変更せずに、トンネル酸化膜にかかる電圧をゼロにし、無制限の耐久性を実現! ●温度勾配のある系では熱流からスピン流が生じる、生成されたスピン流は電圧に変換され新たな熱電変換原理として注目! ●量子効果を取り入れ、長いコヒーレンス時間を持つスピンを光と電場によって制御する点が特徴 発刊日:2024/09/27 体裁:A4 / 159頁 価格(税込):198,000円(本体価格:180,000円)
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