TOC計を使用したアルカリ性洗浄剤のTOCと導電率の検出
【テストレポート】TOC計 Sievers Mシリーズによるアルカリ性洗浄剤のTOCと導電率の同時測定
製薬業界において、製造設備の洗浄バリデーションは品質管理の重要な要素です。特に、アルカリ性洗浄剤の残留物を正確に検出することは、製品の安全性と品質を確保するために欠かせません。ここでは、TOC計 Sievers M9型を使用して、アルカリ性洗浄剤のTOCと導電率を同時に測定する方法についてご紹介します。 ・アルカリ性洗浄剤の特性と重要性 製薬業界で製品切替時に製造設備の洗浄に一般的に使用されるアルカリ性洗浄剤としてCIP-100Ⓡを選択しました。その組成には、水酸化カリウム(10~30%)やEDTA四ナトリウム(1~5%)が含まれており、これらの成分が洗浄効果を発揮します。洗浄バリデーションでは、最終リンス後の設備に洗浄剤が残っていないかどうかを確認することが重要です。
基本情報
・TOCと導電率の測定方法 CIP-100を4つの濃度(0.001%、0.01%、0.025%、0.05%)に希釈して、Sievers M9型で測定を行いました。 ・結果と考察 TOCと導電率はどちらも非常に良好な直線性を示しました。最も低い濃度(0.001%)でも確実に検出できました。 ・まとめ TOC計 Sievers M9型では、TOCと導電率の両方を同時に測定できるため、洗浄バリデーションプロセス中の洗浄剤残留物の検出に役立ちます。CIP-100は一般的なアルカリ性洗浄剤であり、Sievers M9型により微量濃度をTOCと導電率の同時測定で簡単に検出できます。 詳細についてはテストレポートを参照してください。
価格帯
納期
型番・ブランド名
300_00296
用途/実績例
洗浄バリデーション