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なぜ粉体は安定供給できないのか?~低かさ密度粉体で発生する供給ムラの原因とは~
低かさ密度粉体や微粉体では、「供給量が安定しない」「脈動する」「ブリッジして落ちない」といったトラブルが多く発生します。特にCNTやカーボンブラック、フレーク粉体などは、粒子同士が絡みやすく、流動性が低いため、一般的な粉体供給では安定した定量供給が難しくなります。 粉体供給が不安定になると、瞬間的な濃度変動が発生し、後工程の分散品質や粘度、導電性などにも大きく影響します。実際には「分散不良」と見えている問題でも、原因が粉体供給側にあるケースは少なくありません。 また、低かさ密度粉体では、ホッパー内でのブリッジやラットホール、空気巻込みによる供給脈動が発生しやすく、単純にフィーダー能力だけでは解決できない場合があります。安定供給を実現するためには、粉体特性に応じたホッパー設計、供給方式、搬送条件、投入方法を含めた工程全体の設計が重要です。 当社では、ロスインウェイトフィーダーを用いた定量供給から、インライン分散装置との連携まで含めた固液混合プロセスをご提案しています。粉体供給から分散までを一体で設計することで、高機能材料においても安定した製造条件の構築を支援します。
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分散エネルギーとは何か?分散品質を左右する重要指標をわかりやすく解説
分散工程では、「どれだけ混ぜるか」ではなく「どれだけエネルギーを与えたか」が分散品質を左右します。このとき重要なのが分散エネルギーです。分散エネルギーとは、粒子の凝集を解砕し、均一な状態にするために加えられるエネルギー量を指します。 分散が不十分な場合、その多くはエネルギー不足が原因です。見た目には混ざっているように見えても、粒子同士の凝集が解消されていないことがあり、品質ばらつきや性能低下の要因となります。 分散エネルギーは、せん断力の強さだけでなく、どれだけの時間その作用を受けたかで決まります。つまり、「強さ×時間」として考えることが重要です。バッチ処理では、このエネルギーが粒子ごとにばらつくため、分散状態に差が生じやすくなります。 一方、インライン連続処理では、粒子が一定の流れの中で同じ条件のせん断を受けるため、分散エネルギーを均一に与えることができます。これにより、粒子ごとの分散状態が揃い、安定した品質を実現できます。 分散工程では、すべての粒子に必要な分散エネルギーを過不足なく与えることが重要です。そのためには、流動・せん断・処理時間を含めたプロセス設計が重要です。
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なぜ連続処理は再現性が高いのか?分散品質を安定させる仕組みを解説
分散工程において、品質のばらつきは大きな課題の一つです。同じ装置・同じ条件で処理していても、ロットごとに分散状態が異なるケースは少なくありません。その主な要因は、粒子が受ける分散履歴のばらつきにあります。 バッチ処理では、タンク内の位置や流動状態によって、粒子ごとに受けるせん断や滞留時間が異なります。その結果、十分に分散される粒子と未分散の粒子が混在し、品質のばらつきが発生します。特に高粘度や高固形分条件では、この傾向が顕著になります。 一方、連続処理では、粒子が一定の処理領域を通過するため、ほぼ同じ分散条件を受けます。せん断エネルギーや滞留時間を一定に制御できるため、分散履歴のばらつきが抑えられ、均一で再現性の高い分散状態を実現できます。 また、連続処理はスケールアップ時にも有利です。流量を調整することで、ラボから量産まで同様の分散品質を再現しやすくなります。これにより、開発から量産への移行時の品質変動リスクを低減できます。 分散工程において重要なのは、すべての粒子に同一の処理履歴を与えることです。連続処理はこの条件を満たしやすく、品質安定化と再現性確保に有効な手法です。
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インライン分散とバッチ分散の違いとは?再現性と品質安定性を左右する重要ポイント
分散工程において、インライン分散とバッチ分散のどちらを採用するかは、品質や再現性に大きく影響します。バッチ分散は、タンク内で一定量を処理する方式であり、設備構成がシンプルで柔軟性が高い一方、流動状態や滞留時間にばらつきが生じやすく、ロットごとの品質差が発生しやすいという課題があります。特に高粘度や高固形分スラリーでは、混合ムラや未分散領域が残存しやすく、安定した分散品質の確保が難しくなります。 一方、インライン分散は、流れの中で連続的に分散処理を行う方式であり、粒子が一定条件で処理領域を通過するため、分散履歴のばらつきを抑えることができます。これにより、せん断エネルギーや流動条件を一定に維持しやすく、均一で再現性の高い分散品質を実現できます。また、スケールアップ時にも条件の再現性を確保しやすく、ラボから量産への移行がスムーズになるというメリットがあります。 分散工程において重要なのは、単に混ざることではなく、すべての粒子に対して同一の分散条件を与えることです。その観点では、インライン連続処理は品質の安定化と再現性確保に有効な手法の一つといえます。
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分散工程の失敗事例|なぜダマや品質ばらつきが解消できないのか?よくある原因と対策
分散工程において「何度条件を変えてもダマがなくならない」「粒度分布のばらつきが改善しない」といった課題は多くの現場で発生します。ある現場では、分散不良の原因を装置性能と考え、回転数の増加や処理時間の延長といった対応を行っていました。しかし、ダマの残存や品質ばらつきは解消されず、むしろ過剰なせん断により粒子破砕が進むなど、新たな問題が発生していました。 このような失敗の背景には、「分散=せん断を強くすればよい」という誤解があります。実際は、粉体投入時の濡れ不良や流動の偏りにより初期段階でダマが形成されている場合、後工程で強いせん断を加えても完全な解消は困難です。また、バッチ処理では流動ムラや滞留時間のばらつきにより、粒子ごとに異なる分散履歴が生じ、品質の再現性が確保できなくなります。 この課題に対しては、装置条件の変更だけでなく、粉体投入から分散までを含めた工程全体の見直しが重要です。粉体投入と同時にせん断を付与する構成や、流動と分散条件を一定に保つインライン連続処理を採用することで、初期ダマを抑制し、安定した分散品質を実現できます。分散不良の改善には、装置単体ではなくプロセス全体の最適化が不可欠です。
澁谷工業株式会社について
メカトロ統轄本部
精密搬送とラインエンジニアリングで、半導体から調合プロセスまで量産を最適化
澁谷工業株式会社は、レーザ加工機(ファイバレーザ・CO2レーザ等)や半導体組立装置(テーピングマシン、多機能テストハンドラ、ボールマウンタ、ボンダ等)を中心とした精密機械分野において、高速・高精度搬送技術と制御技術を強みに事業を展開しています。 また、世界トップクラスのシェアを誇るボトリングシステムで培ったラインエンジニアリング技術を基盤に、原料(液体・粉体)計量から高粘度スラリー分散、CIP洗浄管理まで、調合プロセス全体の設計・最適化を実現しています。 固液混合分散システムでは、ラボ検証からパイロット、量産ラインまで一貫したスケールアップ対応により、「止まらない・汚さない」安定した生産プロセスを構築。さらに、医薬分野におけるアイソレータや洗浄システムなど、高度な品質要求に応える装置開発にも対応し、多様な産業の生産技術を支えています。 加えて、半導体分野では高精度位置決めや高速搬送制御などのコア技術を応用し、生産性向上と品質安定化に貢献。固液混合分散分野においても、分散状態の安定化や再現性向上といった課題に対し、工程設計を通じて解決しています。










