分散不良を改善した事例|ダマ・バラつきを解消し安定品質を実現したプロセス設計
澁谷工業株式会社 メカトロ統轄本部
ある材料メーカー様では、高粘度かつ高固形分のスラリーにおいて、ダマの残存や粒度分布のばらつきといった品質課題が発生していました。ラボスケールでは問題なく分散できていたものの、量産設備に移行すると品質が安定せず、ロット間差が大きい状態となっていました。特に粉体投入時の濡れ不良によるダマの発生と、バッチ処理に起因する流動ムラが主な原因でした。 そこで、粉体投入方法と分散工程を見直し、インライン連続処理をベースとしたプロセスへ変更しました。粉体は液体中へ直接吸引投入し、投入直後からせん断と混合を同時に行う構成とすることで、ダマの発生を抑制しました。また、流動とせん断条件を一定に保つ設計とすることで、粒子が均一な処理履歴を持つよう改善しました。 その結果、ダマの発生は大幅に低減し、粒度分布のばらつきも抑制され、ロット間の品質安定性が向上しました。さらに、分散条件の再現性が確保されたことで、スケールアップ後も安定した製造が可能となりました。本事例のように、分散品質の改善には装置単体ではなく、粉体投入から分散までを含めた工程全体の設計が重要です。

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ダマやバラつきといった分散トラブルは、工程設計の見直しによって改善可能です。当社では粉体投入から分散までを一体で設計し、高粘度・高固形分条件でも安定した分散品質を実現します。ラボから量産まで一貫したプロセス設計をご提案します。