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冷水を作り出す技術

具体的に、熱から冷水を作るプロセスを解説します。

まず、低温・低圧の気液混合冷媒(水と水蒸気)が蒸発器に入ります【1】。 蒸発器内はほぼ真空状態のため、通常は100℃の水の沸点が7~10℃まで下がっており、冷水配管内の比較的温かい水から熱を奪うことで冷媒(水)は沸騰し水蒸気になります。 蒸気圧縮式冷凍サイクルの圧縮機の吸込み側のように、水蒸気が吸収器に吸い込まれます【2】。 水蒸気は吸収液「臭化リチウム」に吸収され、再生器へとポンプで押し出されます。再生器内で冷媒・吸収液の混合液を加熱し元の水蒸気と吸収液に分離させ、吸収液は吸収器へ戻り、水蒸気は凝縮器へ送られます【3】。 再生器で熱を加える方法として、ガス・油などの燃料を用いた燃焼方式か、蒸気や高温水による方法があります。 凝縮器内で熱を奪われ水に戻った冷媒は【4】、膨張装置で減圧され、蒸発器に流れるというサイクルを繰り返します。

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