【分析事例】熱分析よる生分解性プラスチック(PLA)の特性解析
PLA製飲料用カップを測定サンプルとして、温度変調DSC、DMAなどの熱分析技術を駆使して、熱的および機械的特性を調査!
産業界がより環境に配慮した製品の開発および製造に取り組むようになったことで、さまざまな新しい生分解性ポリマーが採用されています。ポリ乳酸(Poly(Lactic Acid), PLA)は、でんぷんの糖化および発酵により得られる乳酸から生成される生分解性脂肪族ポリエステルです。PLAはPETEと同等の高い機械的強度ならびに良好な生体適合性を持つため、縫合やステントなどの生物医学的用途で一般的に使用されてきましたが、PLAの用途の拡張が検討されています。新しいアプリケーションの開発のためにはPLAの特性を理解することが不可欠です。 温度変調DSC、DMAを用いて、PLA製飲料用カップをの熱的および機械的特性を調査した資料をご紹介します。 *資料はダウンロードをお願いします。
基本情報
◆Discovery DSC 示差走査熱量計 材料における温度遷移と関連する熱温度と熱流を測定します。一般的な用途には、研究、品質管理、製造用途における材料の調査、選択、比較、最終用途パフォーマンス評価があります。TAインスツルメントのDSC技術で測定される特性には、ガラス遷移、”冷”結晶化、位相変化、融解、結晶化、製品安定性、硬化/硬化反応速度、酸化安定度があります。 ◆Discovery DMA 動的粘弾性測定装置 材料の機械的特性を時間、温度、周波数の関数として測定します。基本的な材質特性に加えて、DMAは仕上げ特性を定量化し、加工が最終用途の性能に与える重要な貢献を反映しています。 DMAは、ガラス転移温度および二次転移、処理によって引き起こされる配向、冷結晶化、硬化最適化、複合材料におけるフィラー効果などを測定するために一般的に使用されています。 DMAは、材料の剛性(モジュラス)の正確な尺度を提供するだけでなく、減衰、クリープ、および応力緩和などの他の重要な機械的特性も提供します。
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型番・ブランド名
Discovery DSC / Discovery DMA
用途/実績例
アプリケーション例 ・ガラス転移温度(Tg)/時間および温度による結晶化/融点/結晶化率/ 融解熱/比熱/酸化安定性/硬化率/反応解析/純度熱安定性 ・成分分析/熱安定性・酸化安定性/ライフタイム/分解速度反応解析/ 雰囲気ガスとの反応効果/水分や揮発成分定量/沸点 ・基盤とコーティング材の評価/ラミネート相の評価/樹脂やエラストマーと フィラーとの関係/シール材や密封材の機能評価 ・弾性率/α,β,γ転移/硬化や硬化速度/粘度/ダンピング特性ポリマー形 態/ /クリープ特性/応力緩和
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