プラスチックに高付加価値を! ホットスタンプ版と治具
複雑な曲面・3D形状もキラキラに!
ツジカワのプラスチック向けホットスタンプ版は樹脂製品に対する箔押しを可能にします。 ツジカワは版とセットで受治具も提供しているため、制度が高く、使いやすい版・治具仕様のご提供が可能です。 自動車のエンブレム、フロントグリルや、シフトレバー、化粧品ボトルやクリームジャー容器など様々な分野でご使用いただいております。 <特長> ・高級感:金属光沢で製品に高級感を付与することができます ! ・省工程:塗装やメッキ加工に必要とされるマスキング・乾燥などの工程が不要 です! ・環境負荷が少ない:塗装やメッキ加工と違い薬品や溶剤・溶液を必要としないため環境負荷を減らすことができます。 ・コンパクト:大掛かりな設備がいらない!ホットスタンプ機は小さいものであれば卓上のものもあるほど。塗装やメッキに比べると省スペースで導入できます。 ・多様なバリエーション:箔のバリエーションが豊かなのでメタリックな質感以外にも木目調や革・ウロコなど様々な表現が実現可能です! 詳しくはPDFをダウンロードしていただくか、お気軽にお問い合わせください。
基本情報
プラスチック成形品へのホットスタンプ加工に使用される版は大きく分けて下記の2種があります ラバー版 金属彫刻版 【彫刻版の特長】 ▶(真ちゅう・鉄などで作製されるため)硬度が高い ▶絵柄の再現性が高い ▶絵柄を押し込んだような表現ができる ▶熱伝導率が良い 【ラバー版の特長】 ▶成形品への密着性が高く加飾不良が起きにくい ▶(強い圧をかけなくても良いので)印刷面が凹まない ▶成形品を傷つけない ▶摩耗したらゴムを貼り替えて再度使用できる 【ツジカワの治具の特長】 ▶成形品データがない場合でも3Dスキャナなどで製品の形状をデータ化しモデリングデータから版・治具の作製が可能。 ▶ホットスタンプ版とセットで作製するため、位置合わせが正確かつ精度の高いものを作製できる。 ▶保有設備が多彩かつ幅広い知識と経験をもつ技術者がいるため、自由度の高い設計が可能であらゆる加工をワンストップで提供できる。
価格帯
納期
用途/実績例
▷自動車部品 内装・外装ともにホットスタンプ加工がよく用いられています。 エンブレムなどわかりやすい場所に限らず、 レバーやメーターリング、ポインター指針(メーターの針)など、 細部にホットスタンプ加工を施すことでプラスチック成形品だけでは出せない高級感・意匠性を持たすことができます。 フロントグリル・フロントエンブレムなど ▷化粧品容器 外側の紙パッケージから、中身のプラスチックボトル・チューブ容器に至るまで、あらゆる所でホットスタンプ加工が多用されています。 化粧品ボトル・クリームジャー容器 ▷その他(家電・釣具関係・医薬品・アミューズメント関連) 家電:企業名のロゴや商品名の他にボタン部をホットスタンプ加工されることも。 ルアー:キラキラと輝いて魚を引き付けるルアー 実はホットスタンプで加工されていることも多い。 ルアー専用の箔もあるほど。 アミューズメント関連:パチンコ筐体の一部やおもちゃなどにも ホットスタンプ加工が多用されている。
詳細情報
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写真は真ちゅう彫刻版 真鍮や鉄を切削して製作されます。 プラスチック成形品だけでなく、紙・革・ナイロン・PPなどへのホットスタンプ加工やデボス加工にも使用されます。 ラバー版と違い、元型(もとがた※後述)が不要で版面に直接彫刻するため、絵柄の再現性が高いのが特長です。 版面がフラットな平彫刻版(ひらちょうこくはん) 版面にRがついているR彫刻版(あーるちょうこくはん) の2種類の形状があります。
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R彫刻版(真ちゅう製) 「R彫刻版」の「R」は「Round」の略で「湾曲している」という意味で使用しています。
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彫刻平ラバー版 ラバー版とは? プラスチック成形品向けのホットスタンプ版として最も一般的に使用されています。 デザイン部が凹となる「元型(もとがた)」を使用してラバーを成形し、 アルミなどの金属でできた「ラバー台(らばーだい)」に熱圧着した凸版です。 射出成形(液状の樹脂を金型に注入して固める成形手法)のプラスチック成形品には、 「ヒケ」と呼ばれる凹みや歪みが生じることがあります。 手に取っただけではわからないほどの凹みですが、これがホットスタンプ加工時には大きく影響することがあり、 加飾不良の原因となります。 ラバー版は金属版に比べてクッション性が高く、こういった凹みや歪みを吸収して、成形品に密着するため 加飾不良が起きにくいのです。 また、金属で箔押しした場合に比べて、箔押し部が凹まないことも特長です。 版の印刷面が摩耗・劣化した場合は耐熱ゴム部を貼り替えることで再度ご使用いただけます。 この場合ラバー台・元型の費用はかかりません。
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版面に Rがついている「Rラバー版(あーるらばーはん)」 成形品の印刷面にRがかかっている(湾曲している)場合は R彫刻版・ Rラバー版 など、印刷面に沿うようにRをつけた版を使用します。 成形品の形状に沿った版を作製するためには成形品の3Dデータが必要です。 しかし、データが無い場合は3Dスキャナなどの機器を使用して、成形品を3Dデータ化し、そこから版や治具を作ることも可能です。 こういった製品を分析・逆算して設計図を組む「 リバースエンジニアリング 」技術もツジカワの得意とするところです。
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実際に成形品(プラスチック製透明カプセル)からデータをとり、ホットスタンプ版・治具を作成したもの
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治具とは、加工や組み立ての際に部品や工具の作業位置を指示・誘導するために用いる器具の総称です。 加工物を固定して位置決めをし、加工を案内する補助工具として使われます。 治具を使用することで、 安定した状態で加工することができ、品質の安定や生産性の向上に繋げることができます。 ホットスタンプ加工の際に成形品を受け止める役割の治具は特に「受治具(ウケジグ)」と読んでいます。 ホットスタンプ加工時は数百kg~数十トンの圧力が成形品にかかります。 そんな圧力をしっかり受け止め、成形品を固定し、位置合わせを効率的に行うために使用されています。 ツジカワはホットスタンプ版など加飾関連だけではなく、機械部品や刃型など彫刻に関連する様々な分野の製品を手掛けています。 そのため、多種多様な設備を保有しており、技術者の専門分野も多岐にわたります。 設計、3Dモデリングデータ作製から、切削・研磨などあらゆる加工までをワンストップで行えるのがツジカワの強みです。 また材質においても、ベークなどの樹脂からアルミ・鋼などの金属まで、幅広く扱うことができます。
関連動画
カタログ(2)
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取り扱い会社
創業から100年の時を経て、ツジカワのコア技術である『彫刻』は現在、『飾る技術』『切る技術』『形づくる技術』へと進化を遂げました。 この3つの技術は化粧品・トイレタリー、食品、家電用品、日用品、文など様々な製品に使用されており、ツジカワの技術の成果が生活のあらゆる場面に垣間見えます。創業当時の鏨(タガネ)と槌(ツチ)による伝統の手彫り彫刻を大切にしながら、より様々な製品に対応するために彫刻機やマシニングセンタなどの機械による金属彫刻加工、3Dプリンターや5軸加工機を活用した彫刻造形への挑戦を続けています。この100年伝承されてきた職人技術と最先端テクノロジーを融合させた彫刻技術がツジカワの強みです。 私たちが培ってきた技術は日本だけでなく、世界中の人々の役にも立っています。ツジカワでは近年のグローバル化に伴い、中国、タイ、インドネシア、インド、ベトナムの5ヶ国に進出。日系企業をはじめ、現地のお客様にもツジカワの彫刻技術による高品質な製品を提供しております。 これからの100年も「彫刻技術で世の中を美しく快適にし、人々の心と暮らしを豊かにすること」を使命として、進化と挑戦を行ってまいります。