大気中微小粒子状物質(PM2.5)成分測定用マイクロ波前処理装置
大気分析、環境分析センターに最適。環境省環境調査研修所でのピーエム2.5の分析方法の研修にて標準使用され、講師を担当しています
環境省 微小粒子状物質の成分分析 大気中微小粒子状物質(PM2.5)成分測定マニュアル 無機元素測定法 第2版 2-1-1章にある、圧力容器分解装置に本装置が該当します。 以下、具体的な要求事項の要旨です。 密閉容器に適切な酸などを入れて加熱することにより内部を加圧状態にし、加熱、加圧及び酸によって試料の分解を行うもの。装置としては、樹脂製の密閉容器をマイクロウェーブにより加熱する方法などがある。分解装置本体、排気システム及び密閉容器よりなる。 (1)分解装置本体 マイクロウェーブを用いて加熱する方式では、高周波を発生させることができる装置であること。装置内のセンサーで密閉容器内の圧力や温度等がモニターできることが望ましい。装置内は耐酸加工され、高温に耐えられ、高い安全性を有するもの。 (2)排気システム 耐酸仕様の排気ファンを持ち、一定の風量で装置内を空冷し、作動温度を一定以下に保つ機能を有するもの。 (3)密閉容器 微小粒子の分解に必要な耐熱性、耐圧性を有するもの。耐圧限界を超えた場合、加圧防止弁が作動し、ガスの放出により内部圧力を低下させるような安全機能を有するもの。
基本情報
特定機器分析研修 2020年の講義内容: 1.微量金属元素分析の試料前処理法を知る 2.マイクロウェーブと加圧密閉容器の特徴を知る 3.酸分解に使用する試薬とその作用、選択方法を知る 4.微量元素分析の為の試料前処理を行う上で重要な事 5.PM2.5・有害大気分析で用いる実際の試料処理メソッド 6.いつものメソッドで試料が分解しない、新規メソッド作成時の分解不良の時の対策 7.アントンパール社のご紹介と装置のご紹介 ICPの前処理として、酸分解→濃縮までがスムーズに、安全に行えることが大切です。分析の精度や問題は、分析装置の問題とは限りません。前処理装置の向上や、適切な仕様を選択し、適切なサポートを受けることで処理効率を向上させたり、精度や分析上の問題点を解決させることができます。 アントンパールでは2016年から毎年、全国の分析担当者様のスキルアップのため、ご協力させていただいております。 講義内容の確認や出張セミナーも承りますので、お気軽にお問い合わせください。リモート講義にも対応しております。
価格帯
100万円 ~ 500万円
納期
応相談
2, 3ヶ月程度
型番・ブランド名
Multiwave5000
用途/実績例
環境分析:大気、土壌、金属、鉱石 その他、アプリケーションに応じて、適切な容器コンセプトを選択できます。 HVT: 食品、環境、一般整体試料、医薬品、EPA(米環境保護庁)向けの手続き SVT: 高温処理が必要なサンプル。セラミックス、合金、ポリマー、化粧品、地質物質、石油化学製品、化学薬品、難溶性物質 密閉容器: 分解ローターのローター8及びローター16、特別な扱いが必要なサンプル向け(高圧、揮発性分析物、HFアプリケーション) 1つのシステムで様々なサンプル前処理メソッドに対応 Multiwave 5000のプラットフォームは、お客様が自分で構成を選択できる最大限の柔軟性を提供します。独自のメソッド及びアプリケーションを提供します。 酸分解、酸抽出、合成、マイクロ波誘起酸素燃焼、UV分解、マイクロ波溶媒抽出、タンパク質加水分解、共沸、サンプル乾燥 ◆また、開放型分解用ヒーター Multicube48もラインナップにございます。従来品とバイアルの共用もでき、洗練されたデザインと設計です。こちらも併せてご検討ください。
詳細情報
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アントンパールは、機械工だったアントン・パールによって1922年にオーストリア・グラーツで設立されました。 現在、世界110か国以上で約4,500人の社員を擁し、研究・開発・品質管理に使用される分析機器の開発、製造、販売、サポートを世界規模で展開しています。 アントンパール・ジャパンは、Anton Paar GmbHの100%子会社として日本のお客様へアントンパール製品の販売およびサポートを提供しています。 東京(本社)と大阪(大阪営業所)にオフィスとラボを構え、ラボには粘弾性測定装置、密度・比重計、マイクロ波試料前処理装置など、ほぼ全ての装置を展示しています。 専門のアプリケーションスタッフによるサンプル測定やデモンストレーション、ユーザートレーニングなど、幅広い用途でご活用いただけます。