2023年06月13日
株式会社アイテス
物質が温度変化にともない相変態を起こすとき、熱エネルギー変化が起こります。 形状記憶合金は、変形させても固有の温度以上にすると元の形状に戻る という特性を持つ合金であり、形状記憶性の発現は、 相変態(マルテンサイト変態)によるものです。 変態時の熱エネルギー変化をDSCにて捉える事で、3種類の形状記憶合金 製品の変態温度を測定し、元素分析によって組成との関係を調べました。 変形した針金をお湯に漬けると一瞬で元の形状に戻ります。
物質が温度変化にともない相変態を起こすとき、熱エネルギー変化が起こります
【元素分析による組成解析】 ■元素分析を行うと、変態温度が氷点下であった形状記憶合金Cでは、 A,Bに比べTi/Niの比が異なる事が分かった ■一方、形状記憶合金AとBではTi/Ni比に大きな差異は見られなかった ■ニッケルチタン系形状記憶合金では、Ti/Ni比が変態温度に影響を及ぼす事が 知られており、Ni量が多くなると変態温度は下がるとされている ■AとBの変態温度の差は、製造時の処理の差により結晶状態に差が 出ている可能性が考えられる ■DSCは形状記憶合金の様に、相変態に伴う熱エネルギーの出入りを捉える事が可能 ■Ni:A49.2、B49.5、C55.5 ■Ti:A50.8、B50.5、C44.5 ※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
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