株式会社アントンパール・ジャパン 公式サイト

マイクロ波による食用油の多環芳香族炭化水素(PAHs)分析

簡単、安全、スピーディー。新しくなったマイクロ波装置の密閉前処理で、ラボの生産性向上!

多環芳香族炭化水素(PAHs)は環境有害物質であり、広く分布し、人為起源と天然起源の両方があります。親油性、生物濃縮性、発がん性のため、人体に危険です。 PAHsは、多かれ少なかれすべての有機物が不完全燃焼する際に生成されます。ホットプレスされた食用油も、一方ではPAHsの偏在により、他方では油の製造工程により、高濃度に汚染される可能性があります。この研究では、オーストリアのカボチャ種子油がテストされました。カボチャ種子油の製造では、細胞の壁を壊すために、すりつぶしたカボチャの種子を100 °Cの温度で短時間焙煎する必要があります。この焙煎工程は、オイルの典型的な味の原因であるが、有機化合物の芳香族化によるPAHsの存在の原因でもあります。

アントンパールのマイクロ波装置

基本情報

Multiwave 7000では低価格で薄手の石英バイアル、使い捨てバイアル、PTFE–TFMバイアルを丈夫で再使用可能なプラグオンキャップで密閉します。このためランニングコストを抑えチャンバー内の容器数を最大まで増やすことができます。低価格のPTFE-TFMラックを使うとMultiwave 7000をアップグレードして様々な量や容積のサンプルに対応させることができます。温度センサは非常にデリケートな部品ですがPDCに搭載されているためお手入れが簡単です。また温度センサはPTFE-TFMライナーで完全に保護されています。

価格帯

500万円 ~ 1000万円

納期

応相談

2-3か月程度

型番・ブランド名

Multiwaveシリーズ

用途/実績例

ガスクロマトグラフィー(GC)でPAHsを検出する前に、カボチャ種子油の脂肪成分からPAHsを分離する必要があります。これは、マイクロ波による脂肪酸の鹸化に続いて、液-液抽出、洗浄、吸着クロマトグラフィーによって行われます。 この目的のために、油試料をメタノールKOHと合わせ、マイクロ波装置Multiwaveにかけました。 使用したマイクロ波温度プログラムを図 36 に示します。その後、反応生成物を液液抽出し、PAH含有量をGC-MSで測定し、表18にまとめました。

詳細情報

加圧分解チャンバー式マイクロ波分解システム Multiwave 7101/7301/7501

製品カタログ

元素分析 前処理用 マイクロウェーブの安全性 と 第三者による認証制度

その他資料

マイクロ波分解 食品 成分分析編 技術資料

アプリケーションノート

早い・かんたん・安全 微量元素分析の酸分解に最適解を高圧マイクロ波 前処理装置 Multiwave 7000

製品カタログ

マイクロ波合成装置内の固体<アプリケーションレポート>

アプリケーションノート

取り扱い会社

アントンパールは、機械工だったアントン・パールによって1922年にオーストリア・グラーツで設立されました。 現在、世界110か国以上で約4,500人の社員を擁し、研究・開発・品質管理に使用される分析機器の開発、製造、販売、サポートを世界規模で展開しています。 アントンパール・ジャパンは、Anton Paar GmbHの100%子会社として日本のお客様へアントンパール製品の販売およびサポートを提供しています。 東京(本社)と大阪(大阪営業所)にオフィスとラボを構え、ラボには粘弾性測定装置、密度・比重計、マイクロ波試料前処理装置など、ほぼ全ての装置を展示しています。 専門のアプリケーションスタッフによるサンプル測定やデモンストレーション、ユーザートレーニングなど、幅広い用途でご活用いただけます。

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