ねじ製品の研究・開発・試験・評価
研究・開発を通し、ねじ製品の安全性・性能・品質の向上に努めております!
自動車・家電・建築物などの機械構造物は、複数の部品の接合によって組み立てられます。 従って接合はあらゆる産業で共通であり、性能・品質を維持するための最も基本的な技術です。 接合を大きく分類すると、金属の溶融凝固による溶接、化学的な接着、要素結合のねじ締結に分けられます。 それぞれが多くの利点を持つ重要な接合方法でありますが、高強度且つ分解再使用が可能である接合方法はねじ締結しかなく、今日の環境問題に対しても重要な役割を担うと考えられます。 ねじはグローバリゼーションの要として最も早くISOで規格標準化された代表的な機械要素部品であり、市場に大量に流通していますが、メーカーによって安全性・性能・品質に大きな開きがあります。 私たちは、ユーザーのねじ締結のニーズに答えるための地道な研究活動を通して、ねじ製品の安全性・性能・品質の向上に努めております。
基本情報
ねじ製品の研究開発には「ねじ締結性能に関する研究」と「製造方法に関する研究」があります。 輸送機械などの機械構造物における様々なボルト締結体構造に対し、締結部品に要求される安全性・性能・品質は様々であるため、「ねじ締結性能に関する研究」として強度・締結(締付けや緩み)・設計法に関する研究開発を行っています。 一方、安全性・性能・品質を備えた「ねじ製品の製造法に関する研究開発」では、多段鍛造の金型設計やトライポロジなどの塑性加工問題・熱処理・材料・表面処理の研究開発を行なっています。 -ねじ締結性能に関する研究- ・ねじ製品の強度 ・ねじ製品の締結(締付け・ゆるみ) ・ねじ締結体の強度設計 -ねじ製品の製造方法に関する研究- ・塑性加工(鍛造・トライボロジ) ・熱処理 ・材料 ・表面処理
価格帯
納期
型番・ブランド名
R&D Center
用途/実績例
○クリープ試験機装置 【装置の目的】 ボルト・ナット製品の熱クリープによる緩みの評価 ○自動調芯型の静的引張り試験装置 【装置の目的】 ねじ製品の静的強度評価 ○ねじ製品の疲労試験装置 【装置の目的】 ねじ製品の動的強度評価 ○ボルト製品の応力腐食割れ試験装置 【装置の目的】 オーステナイト系ステンレス、アルミニウム合金系ボルト製品の応力腐食割れ感受性評価 ○ねじ製品の締付け試験装置 【装置の目的】 ねじ製品の締付け特性評価 ○多数ボルト締結体の締付け試験装置 【装置の目的】 多数ボルト締結体に対するトルク法,回転角法,トルク勾配法締付けの最適化 ○ねじ製品の軸直角振動式緩み試験装置(ユンカー式振動試験機) 【装置の目的】 緩み止めねじ製品の定量的な緩み特性評価 ○鍛造FEMシミュレーション 【装置の目的】 成形性の評価
詳細情報
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クリープ試験機装置 【検査項目】 ボルト製品の熱クリープ特性 新素材の熱クリープ特性
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自動調芯型の静的引張り試験装置 【装置の目的】 ねじ製品の動的強度評価 【検査項目】 ・引張り強さ ・0.2%耐力(降伏点) ・コンブライアンス
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ねじ製品の疲労試験装置 【装置の目的】 ねじ製品の動的強度評価 【検査項目】 ・疲れ限度 ・その他
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ボルト製品の応力腐食割れ試験装置 【装置の目的】 オーステナイト系ステンレス、アルミニウム合金系ボルト製品の応力腐食割れ感受性評価 【検査項目】 ・交互侵漬法、連続侵漬法を用いた定荷重または定ひずみ試験による応力腐食割れ寿命評価 ・交互侵漬法、連続侵漬法を用いた定荷重または定ひずみ試験による亀裂進展速度評価 ・その他
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ねじ製品の締付け試験装置 【装置の目的】 ねじ製品の締付け特性評価 【検査項目】 ・締付け回転角‐締付けトルク‐締付け軸力の関係曲線 ・締付け特性値 ねじ面,座面の摩擦係数,降伏締付け軸力など ・その他
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多数ボルト締結体の締付け試験装置 【装置の目的】 多数ボルト締結体に対するトルク法,回転角法,トルク勾配法締付けの最適化 【検査項目】 ・多数ボルト締結体の締付け回転角‐締付けトルク‐締付け軸力の関係曲線 ・多数ボルト締結体の各ボルトの締付け軸力 ・その他
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ねじ製品の軸直角振動式緩み試験装置 【装置の目的】 緩み止めねじ製品の定量的な緩み特性評価 【検査項目】 ・緩み限界振幅 ・ボルト製品の曲げ疲労 ・その他
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塩水噴霧試験機 【装置の目的】 耐食性評価
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蛍光X線分析器 【装置の目的】 成分分析評価
カタログ(19)
カタログをまとめてダウンロードこの製品に関するニュース(7)
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<無料進呈>なぜ錆びない?!種類と特徴がわかる『ステンレス鋼の基礎知識』
耐食性や耐熱性、加工性などの特性と手入れの簡単さで、私たちの日用生活品から大型構造物まで幅広く使われているステンレス鋼。 ねじの材料にもステンレスはよく使われています。 ステンレス鋼の種類や特徴、錆びに強い理由や錆びる条件など、ステンレス鋼の基礎知識をイラスト付きでわかりやすく解説した技術資料「なぜ錆びない?!種類と特徴がわかる『ステンレス鋼の基礎知識』」を無料進呈中です。 ステンレス鋼の基本を知りたい方は、ぜひご覧ください。
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第一工業株式会社が「地域未来牽引企業」に選定されました!
2018年12月に、弊社は経済産業省の「地域未来牽引企業」に選定いただきました。 「地域未来牽引企業」は、地域の特性・強みを生かして高い付加価値を創出し、将来、成長が期待できる分野での需要を地域内に取り込んで経済的な波及効果を及ぼすような、地域経済をリードする中核企業です。 地域の経済成長を力強く牽引する事業を更に積極的に展開すること、または、今後取り組むことが期待されています。 2017年12月に2,148社が選定され、2018年12月に1,543社が追加選定されました。 弊社も、さらなる付加価値の創出と固有技術の向上により、地域経済の牽引役としてのご期待に沿うべく努めてまいります。 経済産業省ニュースリリース:「地域未来牽引企業」を追加選定しました。 https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181225003/20181225003.html
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カタログ情報に「ねじの周辺技術ハンドブック【材料編】」をアップしました!
ねじの強度や機械的性質と関係している「材料」についてまとめたハンドブックを公開しました。 ねじの材料について知りたい方は、ぜひご覧になってください。 ねじとは、締め付けることで部品同士を締結し、固定させるための機械要素です。 ねじの種類はとても多く、近年では、耐食性、ゆるみにくさ、軽量化、小型化など、お客様からのニーズが増えてきたため、鉄鋼以外の材料を選択することも増えました。 ねじの材料は成分や製法によって、特性や強度が変化します。 適切な材料を使用しないと、締結に必要な力が得られず、ねじのゆるみや破断により、重大な事故が発生するリスクが高くなります。 ねじの周辺技術ハンドブック「材料編」では、従来の鉄鋼材料やステンレス鋼、アルミ、チタン、樹脂などの機械的性質について、ご紹介しています。 材料選択の参考にお役立てください。 弊社は精密ねじメーカーとして、多種多様なボルト・ナット製品を扱っております。 製品の検討、その他お困りごとなど、お気軽にご相談ください。 【掲載内容 ※詳しくはカタログをご覧ください】
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カタログ情報に「ねじの周辺技術ハンドブック【加工法編】」をアップしました!
ねじの製造に関わる、成形加工や熱処理、表面処理などの「加工法」についてまとめたハンドブックを公開しました。 一般的なねじの製造は、(1)材料準備→ (2)成形加工→ (3)熱処理→ (4)表面処理→ (5)検査→ (6)出荷 というプロセスで行われます。 ねじの強度や機械的性質を向上させるには、ねじ成形や熱処理、表面処理などにより強加工する必要があります。 ねじの周辺技術ハンドブック「加工法編」では、一般的なねじの製造法(切削加工・塑性加工)や、金属の強化方法(熱処理・表面処理)について、ご紹介致します。 ねじの加工法について知りたい方は、ぜひご覧になってください。 弊社は精密ねじメーカーとして、多種多様なボルト・ナット製品を扱っております。 製品の検討、その他お困りごとなど、お気軽にご相談ください。 【掲載内容 ※詳しくはカタログをご覧ください】
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ねじの品質・性能はどうやって調べるのか?「ねじの周辺技術ハンドブック【検査・評価編】」でご紹介します!
ねじの性能や品質の確保に重要な役割を果たす、「検査・評価」についてまとめたハンドブックを公開しました。 ねじはさまざまな機械構造物に使用される機械要素であり、一つでもゆるむと、機械構造物が破損して、重大な事故を起こすリスクがあります。 そのような事態を防ぐため、ねじの「性能」・「品質」を確保することは非常に重要です。 ねじの周辺技術ハンドブック「検査・評価編」では、ねじの「性能」を確保するための評価試験や、「品質」を確保するための検査についてご紹介しています。 ねじの検査・評価試験について知りたい方は、ぜひご覧になってください。 またメルマガで配信し、ご好評いただいた「ねじの周辺技術ハンドブック」の【材料編】、【加工法編】も公開しています。ご興味のある方は、本ページの関連情報よりご覧になってください。 弊社は精密ねじメーカーとして、多種多様なボルト・ナット製品を扱っております。 製品の検討、その他お困りごとなど、お気軽にご相談ください。 【掲載内容 ※詳しくはカタログをご覧ください】
取り扱い会社
モノとモノをつなぐ。私たちはお客様のご要望にお応えする最適な締結をご提案します。 その提案力の背景には、材料から締結体まで分析/評価できる技術力、ボルトもナットも開発・設計・製造できる開発製造力、200社の協力メーカーを持つ調達力があります。ネジという小さな部品を通して、私たちはあらゆる産業の発展に貢献します。 第一工業では、ボルトもナットも製造しています。同じ「ネジ」ですが、ボルトとナットは製造工程も製造設備も材料も違います。当社には、両方の加工設備と加工ノウハウがあります。ネジの製造をはじめて60年。ボルトもナットも製造する専門集団として、蓄積したノウハウを活かし、お客様が必要とするボルト・ナット類をご提供します。