WIKA 校正用バスとドライウェル校正バスの使い分け
ビカ・ジャパン株式会社
温度校正用途で校正槽とドライウエル校正器がありますが、両者の違いと、どちらを使用するかは用途によって異なります。 考慮すべき基準は、温度範囲、携帯性、液体媒体の取り扱い、温度安定性です。 <校正バス> より高度な温度均一性を得るには校正用バスを推奨します。校正のために測定する温度に応じて、校正槽は水または特定の種類のオイルで満たされて目的の温度を維持するため、プローブは常に浸漬しています。 それゆえ不確かさが低くなります。 一方でプローブが油または水に浸漬だされるため、医薬・食品用途に使用されるプローブは、汚染する可能性があります。 <ドライウエル校正バス< 医薬食品業界では一般にドライウエル校正器が使用されます。 校正の際には、インサートに設けられた穴に試験品を挿入し、プローブがしっかりと固定されていることを確認します。しかし穴の周囲から入り込む空気が測定値に影響を及ぼします。 液体を取り扱う必要がないので、プローブが水や油と接触しないという利点がありる一方、複数のプローブを同時校正する際には、互いに干渉する可能性のある測定ヘッドを持つ場合に困難となることがあります。