WIKAでの温度計の校正について~ISOやILAC-MRAによる認定校正機関での実施について~
ビカ・ジャパン株式会社
ドイツにおけるISOならびにILAC-MRA認定校正は通常、ドイツ認定機関(DAkkS)の認定を受けた校正試験設備で実施されます。 多くの測定器メーカーもこのような施設を自社内に持っています。 このような施設は製品とは無関係に機能し、複雑な校正に関わる作業を行っています。 複雑な作業とは、社内標準器のチェックから、組み立て済み多点温度計のようにお客様独自設計の製品の校正等多岐にわたります。 お客様と校正試験設備の品質管理者が協力して、工場に必要な校正プロセスを開発することも可能です。 標準チェックで十分な場合、お客様固有のソリューションが意味を持つ場合、あるいは認定移動校正試験設備を利用することによって、プロセスのダウンタイムを短縮できる場合などを定義する必要があります。 このため、お客様と校正試験設備の担当者とで連絡を取り合いながら、関連する温度ポイントと測定の不確かさを定義することも行っています。 この様なプロセスを踏んで、校正に使用する機器を決定していくこともあります。