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生物処理とは?好気処理と嫌気処理の違い

微生物の力で排水中の有機物を分解する生物処理。酸素を使う好気処理と使わない嫌気処理の違い、組み合わせ方を解説します。

生物処理とは、微生物の働きで排水中の有機物を分解する方法です。家庭の浄化槽から工場の排水処理まで、広く使われています。食品工場の排水処理も、生物処理が中心となって組み立てられています。 ■微生物が「食べて」きれいにする 微生物は、排水中の有機物を取り込みます。一部は炭酸ガスと水まで分解され、残りは新しい微生物の細胞や汚泥になります。こうして増えた微生物は、余分な汚泥として水から分けられます。 ■好気処理と嫌気処理がある! 微生物には、酸素を使って生きるものと、酸素がない環境で働くものがいます。どちらを使うかで、処理は大きく2つに分かれます。 1.好気処理:空気を送り込み、酸素を使う微生物で分解する 2.嫌気処理:空気を断ち、酸素を使わない微生物で分解する ■たき火と発酵にたとえると? 好気処理は、酸素を使って有機物を炭酸ガスと水に変えるたき火に似ていますが、増えた微生物が汚泥として多めに残ります。嫌気処理は、酸素のないタンク内で進む発酵に近く、メタンを含むバイオガスが生まれ、汚泥は少なめです。まずはお気軽にご相談ください。

基本情報

■好気処理のしくみ 曝気(ばっき)で空気を送り込み、微生物が有機物を炭酸ガスと水にまで分解します。代表例が活性汚泥法で、微生物の塊(フロック)を沈めて処理水と分けます。 ■嫌気処理のしくみ 酸素のないタンクの中で、有機物を段階的に分解し、最終的にメタン生成菌がメタンをつくります。活性汚泥法と比べた特長は次のとおりです。 1.有機物からメタンを取り出して使える 2.余剰汚泥は活性汚泥法より少なく、一般に10〜30%程度とされることがある 3.前段処理として使うことで、後段の好気処理に必要な動力を削減できる ■微生物の住まい方でも分かれる? 1.懸濁方式:微生物を水中に漂わせて処理する(活性汚泥法など) 2.生物膜法:担体や接触材の表面に微生物を付着させて処理する 生物膜法は、槽内に微生物を安定してとどめるための方式です。 ■好気と嫌気、比べるとどう違う? 1.好気処理:残った有機物を仕上げられる/送風の動力がかかる 2.嫌気処理:高濃度排水に適し、バイオガスを回収できる/BOD除去率は条件により80〜90%程度となる

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用途/実績例

■排水の濃さで使い分ける 好気処理で高濃度排水を直接処理すると、酸素供給量や設備負荷が大きくなります。そこで、BODが数千mg/L以上の濃い排水では、嫌気処理で先に分解する方法が増えてきました。嫌気処理を前に置くと、後ろの好気処理の負担が軽くなります。薄めるための水も少なくて済むので、沈殿池を小さくできるとされています。食品工場では、嫌気処理で出たガスを脱硫してボイラーの燃料として使う例もあります。 ■組み合わせて使うことも多い! 嫌気処理だけでは、有機物が少し残ります。そこで、先に嫌気処理で有機物の多くを分解し、その後に好気処理で仕上げる組み合わせが使われます。家庭向けの浄化槽にも、嫌気性と好気性の処理を組み合わせた方式があります。 ■選ぶときに考えたいことは? 1.排水の量や濃さなどの性質 2.放流先で求められる水質 3.設備費や運転費などの経済性 4.設置場所の立地や環境の条件 これらの条件によって、合う方式や組み合わせは変わります。まずはお気軽にご相談ください。

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