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軸回し式・フライヤー式巻線機の内製化事例

軸回し式・フライヤー式巻線機の内製化事例

軸回し式・フライヤー式巻線機の内製化事例

【背景】 従来、当社では市販の巻線機を使用していましたが、コスト削減と社内ノウハウ蓄積のため内製化しました。 機械部分は社内製作できましたが、精密制御が必要なコントローラは購入せざるを得ませんでした。 巻線は非常に高精度が求められます。細い線材を整列させながら巻く際、トラバースピッチ(巻き1回転あたりの送り量)が線径に合わないと隙間や団子が発生します。 また、多層巻きのため1度でも不整列になると製品として使用できません。線材単価が低いため、高速巻線による生産性向上も必要です。 従来、一般的なサーボコントローラやNC制御では課題がありました。低価格コントローラでは位置・速度補間が連続できず、補間間の停止や原点復帰が発生。 微細線材(約20μm径)の整列巻きではμmレベルの精度が求められ、折り返し時の層間重なりも困難でした。 高性能NCでも巻線命令がなく、数百ステップのプログラム作成が必要で、線材ロットごとの微小径差により再調整が必要でした。 さらに巻線前後の半田付けやカットなどの補助動作も柔軟に行う必要がありました。